SGAI = [販管費/売上高](t)÷[販管費/売上高](t-1)
この数値が上昇すると、利益調整を行う可能性が高まるかもしれないため導入したもの。
リスク・マネジメント
野村グループでは、すべての役職員が、各人の職務にかかわらず能動的にリスク管理に取り組みます。
野村グループは、重大な損失につながりかねないリスクを可能な限り特定するため、日々の業務や取り扱う商品の潜在的なリスク特性、およびリスクの影響度と蓋然性を把握することに努めます。特性の把握や、適切な管理が困難なリスクは、原則として回避します。
野村グループは、現時点では確認できていない想定外のリスクが存在することを認識します。また、私たち野村グループの役職員は、金融のプロフェッショナルとしてリスクに関する知識を深め、リスクを正しく認識・評価し、管理する企業文化の醸成に努めます。
リスク・カルチャー
野村グループのリスク管理における三つの防衛線
第一の防衛線:営業やトレーディング業務等を行う部署
第二の防衛線:リスク管理を行う部署
第三の防衛線:内部監査部署
リスク管理活動
Plan
Do
Check
Action
リスク・アペタイト・ステートメント
リスク・アペタイト・ステートメントは、野村グループのリスクに対する基本認識と取り組みを文書化したものです。経営目標の実現に向けて野村グループが経営戦略を遂行する際に、選択的に受け入れるリスクと、いかなる場合においても取ってはいけないリスクについて定めています。
リスク・アペタイト・ステートメントは、経営会議で承認され、リスク・アペタイトの運営状況は日々モニタリングされています。万一リスクの水準がリスク・アペタイトを超過した場合には、経営陣は関係者と協議し、超過解消に向けた対応を検討し、必要に応じて実行します。
2021年には、気候変動を含むESGに関する要因が、さまざまなリスクカテゴリーに大きな影響を与えると認識し、管理に取り組むと定めました。
リスク・アペタイトを設定しているカテゴリー
資本充実度と 手元流動性 | 野村グループは、規制上要求される水準、資本調達力、および事業環境を反映したうえで、維持すべき資本充実度と手元流動性の水準をリスク・アペタイトとして明確化しています。 |
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財務リスク | 野村グループは、資本充実度と手元流動性に関するリスク・アペタイトを遵守し、経営戦略の目的と事業計画を達成するために、その範囲内において各ビジネスに財務的経営資源を配賦します。 野村グループは、各ビジネスが配賦された財務的経営資源の範囲内で受け入れる財務リスクの種類と水準を、財務リスクのアペタイトとして明確化します。 財務リスクのアペタイト設定にあたっては、各ビジネスに潜在する市場リスクおよび信用リスクを、ビジネスの特性に照らし合わせて細分化し、これらの特性を捕捉するのに適切な定量的あるいは定性的な指標やプロセスを構築しています。 |
非財務リスク | 非財務リスクは、日常のあらゆる事業活動やプロセスに存在し、顕在化した場合には財務上の損失のみならず、野村グループや顧客、または金融市場に重大な影響を及ぼす可能性があります。そのため、野村グループのすべての役職員は、リスク・アペタイトに沿って非財務リスク管理を行い、リスクの顕在化を防ぐ責任を負っています。 |
財務リスク
カテゴリー | 定義 |
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時価変動リスク | 金利や為替、株式等、さまざまな金融市場の取引価格の変化により、資産や負債の価値が変動し損失を被るリスクをいいます。 |
市場流動性リスク | 市場の流動性に比べてポジションが過大であるために、その解消に追加的な取引コストがかかるリスク、または市場の急変によってポジションの解消ができなくなるリスクをいいます。 |
デフォルト・リスク | 当社の取引相手、あるいは当社が保有する金融商品の発行体が、債務不履行、破産、または法的手続き等の結果、あらかじめ合意した条件通りに契約上の義務を履行できないことで損失を被るリスクをいいます。 |
イベント・リスク | 内生的か外生的かにかかわらず非連続的な市場変化に起因する損失や、金融市場の変動要因以外の事由により発生しうる損失など、特殊な金融取引に伴う固有のリスクを指します。 |
モデル・リスク | 野村グループでは、金融派生商品の評価、バリュー・アット・リスクや信用エクスポージャーなどリスク値の算出、手元流動性の推計や資産評価の検証等、さまざまな業務でモデルを用いています。 これらのモデルには、単純化に伴う不確実性やモデルが前提とする市場環境における変化、あるいは誤ったモデルの使用などの要因によって、財務上の損失につながるリスク、あるいは規制要件を満たせなくなるなどのリスクが伴います。このようなリスクをモデル・リスクと呼びます。 |
非財務リスク
オペレーショナル・リスク
オペレーショナル・リスクとは、内部プロセス・システム・役職員の行動が不適切であること、機能しないこと、もしくは外生的事象から生じる財務上の損失、または法令諸規則の違反や野村グループの評判の悪化といった非財務的影響を被るリスクをいいます。野村グループでは、オペレーショナル・リスク事象の報告、リスクとコントロールの自己評価(RCSA:Risk andControl Self Assessment)の実施、KRI (KeyRisk Indicator)によるモニタリング、シナリオ分析の実施の4つの主たる活動を通じてオペレーショナル・リスク管理を行っています。管理対象としているオペレーショナル・リスクは下表の10のカテゴリーに分類されます。
なお、コンプライアンス・リスクには、野村グループの役職員のコンダクトが金融機関に求められる社会規範・倫理を逸脱し、顧客保護や市場の健全性に悪影響を及ぼすリスク(コンダクト・リスク)が含まれます。
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