「5つの読書術」あなたにピッタリなのはどれ? チャートですぐにわかります
KWL表とは、アメリカの教育学者ドナ・オーグル氏が、教科書やテキストを効果的に読ませるための教育の手法として考案したものです。具体的には、ノートの紙面を「K列(What I k now=知っていること)」「W列(What I w ant to learn=知りたいこと)」「L列(What I l earned=知ったこと)」に3分割します。そして、本を読む前にK列とW列に書き込んでおき、本を読んだあとにL列に書き込むのです。
筆者が以前つくったKML表(『“読んで終わり” にならない最高の紙習慣! 「KWL表」で読書の学びが圧倒的に深まるワケ。』より)
本を読む前にK列を埋めるのは「本が扱う内容について事前に持ち合わせている知識を明確にするため」、W列を埋めるのは「読書の目的意識を高めるため」です。そのうえで本を読んでL列に書き込めば、新しい知識をどれだけ得られたかを視覚化することができます。
【4】読書への抵抗感が薄れる「目次読書法」
「普段あまり本を読まなくて」「時間はそれなりに確保できるが」「長文に少し抵抗を感じる」という人は、「 目次読書法 」をやってみてください。
これは、著述家の松岡正剛氏が編み出した方法です。その名のとおり、本文を読み始める前に、目次に目を通します。松岡氏の考えを学んだ “読書術ナビゲーター” の小川玲子氏は、「目次を制すれば本は読めたも同然」と語ります。
加えて松岡氏は、著書『知の編集術』のなかで、この目次読書法のおもしろさを説いています。それによれば、あらかじめ目次を確認して本に書いてある内容を想像してからページをめくると、自分の予想とは食い違う記述があり、「その違いを見比べることが、読書をおもしろくさせて加速させる」とのこと。
【5】朝に取り組むのがおすすめ「10分間読書」
「普段あまり本を読まなくて」「時間をあまり確保できない」という人には、気軽な「 10分間読書 」を紹介しましょう。おすすめは、朝に取り組むこと!
作家・評論家で『仕事に効く! 朝10分の読書術』などの著書を持つ中島孝志氏は、毎朝10分間読書をすれば、頭のなかが整理されてスキルアップにつながると語ります。
中島氏によれば、「朝は脳がフラットな状態であるためインプットの質が上がる」のだそう。これに関しては、脳科学者の茂木健一郎氏も同様のことを述べています。茂木氏いわく、朝に目覚めた直後は脳がリセットされているため、新しい記憶を収納するのに適した状態になっているとのこと。加えて中島氏は、「朝に読書をすることで頭がさえ、仕事を始める時間には “戦闘モード” になれる」という効果も紹介しています。
【ライタープロフィール】
亀谷哲弘
大学卒業後、一般企業に就職するも執筆業に携わりたいという夢を捨てきれず、ライター養成所で学ぶ。養成所卒業後にライター活動を開始し、スポーツ、エンタメ、政治に関する書籍を刊行。今後は書籍執筆で学んだスキルをWEBで活用することを目標としている。
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